【幸福な言語】スペイン語の特徴15個を説明する

中南米

スペイン語は、スペインと中南米を中心に、世界20ヵ国以上で公用語として使用されている。
欧米やアフリカなどにはスペイン語のコミュニティも存在する。

スペイン語人口で米国が世界2位に、スペイン本国抜く
スペインに本部がある非営利機関「セルバンテス文化センター」は4日までに、米国がスペイン語人口でメキシコに次ぎ世界2位に浮上したとの新たな報告書を公表した。

この記事によると、2015年7月時点で、米国でスペイン語を母国語とする人口は約4100万人、バイリンガル人口は約1150万人で、米国のスペイン語人口は2050年までに1億3280万人に達し、世界最多になると予想されている。

インターネットで使われる言語としては、スペイン語は中国語、英語に次ぐ3位。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアでは英語に次いで2位だったという。(中国は規制が厳しいため)
ネイティブスピーカーの数は、中国語と英語、ヒンドゥー語についで、世界4番目と言われる。

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またこの記事によると2017年時点でのスペイン語話者数は5億7200万に上るとのこと。
世界人口の7%に相当する。なお、フランス語は1%ほど。

どのレベルを以て「話者」とするのかなど不明だが、ともかく、世界トップレベルに使われている言語であることは間違いない。

また日本では、英語が出来れば「凄い」という扱いになるが、ヨーロッパ諸国などでは「英語は話せて当たり前」「マルチリンガルは当たり前」という空気があるらしい。

スペイン語が話されている地域は、先ほど触れたように中南米に多いのだが、その背景にはスペインによる侵略・統治の歴史がある。(同様にスペインの植民地であったフィリピンの公用語であるタガログ語にも、スペイン語に似た特徴が多く見られる)

毎年何百もの言語が地球上から消失する中、英語や中国語は勿論のこと、スペイン語も勢いよく話者数を増やしつづけている。

この記事では、そんなスペイン語の特徴をサラッと紹介する。

話者の地域

スペインと中南米がメイン。20ヵ国以上。

動詞の原型の語尾は3パターンのみ

動詞は例外なく「-ar」「-er」「-ir」で終わる。
英語と違い、見分けるのが楽。

男性名詞と女性名詞が存在する

不定冠詞と定冠詞が付く。
男性名詞にはそれぞれunとel、女性名詞にはそれぞれunaとla。
それぞれの複数形はunosとlos、unasとlas。例外もある。

語順は割と柔軟

強調したい単語を最後に持っていったりと、英語より柔軟。
Yo se lo digo. (私は彼にそれを言う)
Se lo digo Yo. (彼にそれを私が言う)

(yo=私、se=彼、lo=それ、digo=言う)

巻き舌の存在

原則として「単語の頭のR」と「RR」は巻き舌で発音する。そうでなくても巻き舌が使われることも。

Ñとかいうアルファベット

エニェと発音する。
例えばcompañeroは「コンパニュエロ」と発音する。
あとはüというのもあるが、あまり使われない。
英語とのアルファベットの違いはこれだけ。

母音は基本的にアルファベット読み

母音のa、e、i、o、uの発音は日本語とほぼ同じ。(uは唇をすぼめる)
ゆえに馴染みやすい。

子音の発音は英語とは異なるものが多い。(例:jaはハ、geはヘ、zeはセと発音)
発音は日本語に似ているので、その点は英語よりも取っつきやすい。

感嘆符・疑問符

感嘆表現や疑問表現の場合、英語や日本語は、語尾にそれぞれ!と?をつけるが、スペイン語の場合はそれぞれ「¡と!」「¿と?」で文を挟む。

ex.何をするのが好きですか?
¿Qué te gusta hacer?

主語の単複に応じて冠詞や動詞や形容詞の語尾も変わる

Ella es la chica bonita. (彼女は例の可愛い女の子だ)
Ellas son las chicas bonitas. (彼女たちは例の可愛い女の子たちだ)

これがなかなか最初は面倒だがすぐ慣れる

英語と違うのは、冠詞と形容詞までも変わるところ。

cf.
She is the cute girl. (彼女は例の可愛い女の子だ)
They are the cute girls. (彼女たちは例の可愛い女の子たちだ)

アクセントの有無や位置で意味が変わるものが多い

アクセントの有無や位置で、名詞の意味やら動詞の時制やらが変わったりする。

compro・・・私は買う(現在)
compró・・・彼(彼女,貴方)は買った(過去)

文が長くなりがち

ex.私はアメリカ合衆国から来た交換留学生です。
I’m an exchange student from the United States.
Yo soy estudiante de intercambio desde los Estados Unidos.

単語が長かったり接続詞や冠詞が多かったりするので、結果、大体の場合、英語より少し長くなる。

活用がやたら多い

スペイン語は比較的易しい言語と言われているが、英語よりは複雑な要素もいくつかある。
動詞の活用がやたらに多いことは無視できない。

例えば英語なら、「話す」つまり「speak」という単語の活用は

speaks・・・3人称単数現在形
spoke・・・過去形(不規則)
speaking・・・現在分詞
spoken・・・過去分詞

この4つだけ。

しかしスペイン語の場合、「話す」つまり「hablar」という単語の活用は

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同じ形のものももちろん多いとはいえ、めちゃくちゃ多い。
こんな活用が各単語ごとにある上に、不規則活用動詞もたくさんある。

文章ならともかく、会話でとっさに活用させるのは、最初のうちはなかなか慣れないだろう。

なぜこんなに多いのかと言うと、主語の人称や数、過去形(2種類)や未来形、過去未来形に接続法過去形などなど、時制によってそのたびに変化するからだ。

例えば英語なら未来形にするには基本的に「will+原型」で事足りるので、如何に楽かが分かる。

なお、中南米においては基本的に、二人称複数形の「vosotros」の代わりに「ustedes」が用いられる。そのため、各時制ごとに覚えなければいけない量が1つずつ少なく済む。

主語の省略が多い

動詞の活用によって主語の人称や単複が分かるので、主語はよく省略される。

ex)君はギターを弾ける。
Tú puedes tocar la guitarra.
Puedes tocar la guitarra.

もっともハッピーな言語と言われる

ある研究チームが、メジャーな10ヵ国語を対象に、Twitterや映画、テレビ番組の字幕、歌詞、本など24種類の媒体で使われている頻出単語10万語をピックアップ。

それぞれを「ポジティブ」か「ネガティブ」かに分類した。(例:「嘘」はネガティブ、「愛」はポジティブ。どっちにも当てはまらない単語もいっぱいあると思うが)

さらに、各言語のネイティブスピーカーを集めて各単語に9点満点で点数をつけてもらい、500万人の採点結果をもとに平均値を出した。(例えば、英単語の場合「laughter(笑い)」は平均8.5点、「terrorist(テロリスト)」は平均1.3点になった)

これらを集計すると、Googleのスペイン語サイトにおいて、点数の高い「幸せな単語」が最も多く見られたとのこと。2位は、スペイン語とよく似たポルトガル語。

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イタリア語やポルトガル語と似ている

スペイン語を理解できれば、イタリア語やポルトガル語も多少は理解できるようになる。
人工言語であるエスペラント語もスペイン語をベースにしている部分が多いため同様。

それらの言語も学習したい人にとっては大きなアドバンテージになる。

おまけ:日本人に馴染みのあるスペイン語例

Carta(カルタ)・・・あのカルタ
Tabacco(タバコ)・・・あのタバコ
Boton(ボトン)・・・ボタン
Calamero(カラメロ)・・・キャラメル
Uno(ウノ)・・・数字の1(カードゲームでお馴染み)
Castella(カステジャ)・・・お菓子のカステラ
Chau(チャオ)・・・さようなら
Adios(アディオス)・・・さようなら(長い別れのニュアンスを含む。地域差あり)
Hasta la vista(アスタ ラ ビスタ)・・・さようなら(ターミネーター2に登場する台詞)
Rias(リアス)・・・リアス式海岸(スペインにリアス地方があり、そこから)

2018.04

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