ニコニコレンタカーで自損事故を起こして10万円請求された結果

体験

格安レンタカーであるニコニコレンタカーで自損事故などを起こした人にとって何かしらの参考になればと思い、この記事を執筆した。

自損事故を起こす

2020年1月中旬、引っ越しのために茨城県某所のニコニコレンタカーで車を借りて東京に向かい、新宿区にあるシェアハウスから荷物を回収して、夜10時頃にまた茨城県へと向かった。

その矢先、シェアハウスの近くの駐車場を出て狭い路地を抜ける際に、車体(後輪の上の部分)を擦ってしまった。

車を降りて確認したところ、擦りつけたのは木でできた立て看板と見受けられ、損傷しているようには見えなかった。一方、車体には汚れが付着していた。削れていたわけでも凹んでいたわけでもなく、表面的な擦れであったため、これくらいなら大丈夫だろうと判断した。

本来、このような事故を起こしたときは警察を呼んで現場検証的なことをする必要があるらしいのだが、そんな発想には至らず、そのまま車を走らせた。(そんな知識はすっかり抜けていた。教習所に通い直した方がいいかもしれない)

返却時に10万円請求される

日付が変わる頃に茨城の引っ越し先に到着し、擦った部分をウェットティッシュで強めに拭いてみたが、汚れは落ちなかった。まあ凹んでいるわけでもないから大したことにはならないだろうと思いながら、翌朝にニコニコレンタカーに車を返却しにいった。

車両点検に向かおうとする従業員の中年女性に「少し擦ってしまいました」と申告したところ、その表情はニコニコとは程遠いものになった。

そのまま店内で待機していると、アンジャッシュの児嶋に似た厳つい従業員男性が奥から現れ、どこで擦ったのかと質問され、具体的な住所を答えた。

その後のその男性の説明によると、

・車両を修理に出す必要がある
・私がレンタル時に加入した補償(1100円)を適用すれば対物補償は0円で済む
・しかし車両の修理に最大で5万円、修理中に車両が使えない休業損害費用として2万円支払ってもらう必要がある(最大7万円)
預かり金として10万円をこの場で支払ってもらう必要がある

とのことだった。

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「パーフェクト補償」について|格安レンタカー予約ならニコニコレンタカー| 12時間2525円より

赤く囲った補償オプションが、私が選んだものだ。

自損事故の場合、対物免責0円、車両免責上限5万円、NOC(Non-Operation Charge。営業できない期間の補償金額)最大5万円(ただし自走して返還した場合は2万円)となる。

なお、トヨタレンタカーとオリックスレンタカーの補償制度を確認したところ、ほぼ同様であった。

つまり車両の修理とNOCによって最大で7万円が飛ぶことになるということが分かった。

あまりに想定外。かなり大きなダメージだ。

補償加入の際はあまり深く考えていなかったが、プラス1100円支払ってよりグレードの高い補償を選んでいれば修理費用も休業損害費用も支払う必要がなかったことになる。なんて後になって悔やんでも遅い。

「事故証明してきてください」

しかしそれだけでは済まないようだった。

そもそも補償の適用のためにはその場で警察を呼んで事故証明をしなければならないのだ。

私はその場で事故証明をしなかったため、当該事故車を運転してまた新宿に行く必要がある。もちろん再びお金を払ってレンタルすることになる。

新宿までの道のりは約70km。一般道なら早くても片道2時間半はかかるため、現場検証を含めて最低でも全部で6時間は溶かすことになる

そして運良く6時間パックにギリギリ収まるとしても、パーフェクト補償への加入やガソリン代を考えると、合計6000円ほどかかってくる。(高速道路を走れば時間帯によっては片道1時間半で済むが、片道で2500円はかかる)

その男性が威圧的であるように感じたため私は警戒し、簡単に丸め込まれて話を運ばれないようにしようと務めた。

「今から運転して事故現場に行ってください」
「午後にバイトがあるので、今日は厳しいです(本当はなかったが)」
「じゃあいつなら行けるんですか?普通はバイトを休んででも行くものですよ」
「早くても4日後くらいになってしまいますね」

また新宿まで行くのはあまりにダルすぎる。

最初に「どこでなのかは分からない。いつの間にか擦っていた」とでも説明して具体的な事故現場について言及せずにいたならば、事故証明のしようがないわけだからわざわざ新宿まで行かずに済むのに、と後悔した。(クズ人間の発想だろう)

何とか新宿行きを回避する手はないかと考えた。

新宿行きを回避したい

そもそも、擦ったといっても車両もモノも大した損傷ではないはず。

擦った看板を管理する会社や組織や個人から損害賠償を請求されたとしても、「車両の修理費用が(補償適用時の支払い上限額である)5万円程度以内で済む」かつ「看板の損害費用が(追加レンタルと移動費の想定額である)6000円程度以内で済む」のであれば、わざわざ新宿まで運転して事故証明をして補償を適用できる状態に持っていくよりも、補償など無視して普通にカネを支払った方がコスパがいい。

そこで、車両の修理費用はどれくらいかかりそうかと尋ねた。

「私もこの仕事を始めてまだあまり経っていないのでよく分からないですが、3万円くらいだと思います」

念のためにその場で「レンタカー 修理費用」などとググってみると、確かにちょっとした擦り傷でも3万~10万円くらいかかることもあるということが分かったので、吹っ掛けられているとも限らないと判断。

もしも修理費用が5万円を大きく超えるのならば事故証明することで補償を適用して修理費用支払いの最大値を5万円に抑える必要があったが、本当に3万円くらいで済むのなら、その必要はなさそうだ。

以上を踏まえてこんな提案をした。

「私が擦ってしまった看板を管理している会社なり組織なりに個人的に連絡してみます。その上で先方に対物損害金を支払う必要があると判断され、かつその金額が一定以上であった場合、事故証明をしようと思います」

この提案が通り、新宿行きは一旦保留となった。

債務証明書にサインする

新宿に行こうが行かまいが、事故証明をしようがしまいが、車両修理費用と休業損害費用という名の損害賠償金を支払う必要性は変わらない。

「預かり金として10万円をこの場で支払ってください」

最大7万円のはずだが?と思ったが、恐らく追加でかかる可能性のあるレンタル費用などを含めて多めに預かろうとしていたのだろう。

10万円を預けたとして、余った分がちゃんと不正なく戻ってくるのか甚だ疑問であった。いくらフランチャイズのレンタカー屋であるとはいえ、簡単には信用できない。それに、その威圧感からぼったくり店などと似たような気配を感じたのだ。(ぼったくり被害は海外で経験がある)
威圧的に対立構造を明確化してくることがなければ、こちらももっと柔らかく対応しただろう。

「すみません、10万円をすぐに用意するのは厳しいです」
「あとになって支払いを渋る人もいるので、そういうのは困るんですよね。かといって脅迫みたいなことをするわけにもいきませんし」

男性はそう言って10万円の支払い義務を記した債務証明書的なものを持ち出した。ペンでサインし、人差し指で捺印。

支払い期限を3週間後とし、もし期日までに支払いがなければこの紙を警察に提出し、法的措置を執ることになると説明を受けた。

管理会社に連絡する

そんな感じで一段落、ニコニコレンタカーを出てから、新宿のシェアハウスの住人に頼んで擦った看板の写真を撮って送ってもらった。

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擦ったときは暗くてよく見えていなかったが、どうやら擦ってしまったのは看板ではなくその看板に密着した消火栓のポールだったようだ。(車両の汚れも赤色だった)

この損傷(1枚目下部)をどう見るかはその人次第だろうが、改めて「わざわざ事故証明などするのは大げさなのでは」と感じられた。(明らかなポジショントークであり、都合が良すぎるかもしれないが)

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早速、ポールに記載された問い合わせ先である公益財団法人「東京連合防火協会」に電話をかけた。電話に応対した担当者曰く、このポールを管理しているのは消火栓標識株式会社という会社であるらしい。

擦ってしまった旨を説明・謝罪した上で、果たして警察官立ち会いのもと事故証明をする必要があるのか、損害賠償はどの程度になるか、判断してもらうようお願いした。写真を送ろうと考えていたのでその旨を伝えたが、現場にスタッフを派遣して実際に確認した上で連絡をくれるとのことだった。

そして翌日、同じ担当者から電話が入る。「本来ならば人件費や塗装費がかかっているためその分を請求するのですが、この日たまたま同じ地区で同様の修繕作業があったこともあり、今回は請求いたしません」と伝えられた。その厚意に感謝し、通話を終えた。

つまり補償を適用しようがしまいが対物損害賠償はゼロ。これに加えて車両修理費用が5万円程度までに収まることになれば、事故証明および補償適用を実行する理由はなくなる。

その旨をニコニコレンタカーに電話で伝え、新宿行きは消滅。修理費用の報告を待つことに。

果たして支払い金額は…

数日後、ニコニコレンタカーから電話が。

修理に出したところ、塗装などの必要はなかったようで、洗っただけで汚れが落ちたという。よって修理費用はゼロ。ただし休業損害費用として2万円支払ってもらう必要があるとのこと。

最初からわざわざ工場などに修理に出す必要などなかったのだから、休業する必要もなかったわけで(既に傷が多く廃車寸前の車を運用する格安レンタカーがその程度の傷で休業するのか?)、ニコニコレンタカーがちゃんと判断してくれれば2万円も支払わなくて済んだかもしれない。(レンタカー会社はその程度の汚れを落とすくらいの用具は持っているはず。なんなら私でも頑張れば汚れを落とせたかもしれない)

念のため神奈川県にあるニコニコレンタカー本社にも電話で確認したが、どうにもならなさそうだったため、結局後日2万円を払いに行った。

「格安」には裏がある?

私のやり方(即時の支払い拒否、事故証明の回避など)はどうなのかと感じる人もいるかもしれない。褒められたものではないだろう。そもそも擦った私が一番悪いことは言うまでもない。

しかし、以下の記事でも取り上げられているように、ニコニコレンタカーは一部で「あくどい商売をしている」との声もある。細かい傷なら不問に付すレンタカー会社もある一方で、どんな細かい傷でも損害賠償を請求するという話もある。中にはエアコンの効かないボロい車を扱っているケースも。「格安」には裏があるというのは世の理だ。

ならばこちらも然るべき対応をせざるを得ない。

悪いことは言いません。ニコニコレンタカーなどの格安レンタカーはやめたほうが良いですよって話。
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教訓

・擦ったらその場で警察を呼んで事故証明する(しなければ補償が適用できない)
・補償加入の際はケチらずにグレードの高いものを(最悪に備える)
・補償内容はしっかり確認しておく(自損は?対物は?)
・簡単に要求を呑まずに交渉する(修理費用はブラックボックスかもしれない)

2019.01.25

ニコニコレンタカーは避けるべき?

その一件があったあとも、私は車をレンタルする際はニコニコレンタカーを選ぶことが多い。
なぜなら、安いから。アプリもあって簡単に予約できる。
もちろん、安かろう悪かろうを理解した上で利用するのであって、高望みをするのはお門違いだ。

ただし、補償はなるべく高いものに入るようにしている。(店舗によってはパーフェクト補償の取り扱いがないことも)
それを含めても他の大手よりは安い。
また、全ての店舗がこのように些細な傷を取りざたしてくるわけでもない。

いずれにせよ、事故に気を付けるのが一番大事。

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