日常にあふれる7つのノイズをキャンセリングしていく

価値観

AppleのAirpods Proは周囲の雑音をカットして音楽や作業への集中をサポートするノイズキャンセリング機能で人気だが、日常の中のもっと大きなノイズもキャンセリングしていくに越したことはない。

空間のノイズ

人は身近なものであっても無頓着になりがちだ。

自室一つを取っても、毎日使っているのに意外と最適化されていない。「自分の中で重要度が低いからに過ぎない」という意見もあるかもしれないし、実際そんな節もあるのだが、重要度を正しく認識できているとも限らない。

そのまま自室を例に考えてみよう。全体的に見ればどこに改善点があるか分かりにくくても、一部分にだけフォーカスすれば、細部にわたって色々と浮き彫りになってくる。まずはトイレや洗面所や玄関といった、用途が限定されている箇所から空間の使い方を見直してみると分かりやすい。例えば、なんで洗面所にこんなに使わないものをたくさん置いているのか。なんでキッチンの棚にトイレ用品を収納しているのか。普段の生活から、ムダのない導線を考え、それに沿って最適化していこう。

とはいえ、自分ひとりで考えるのは発想面で限界があるから、他の人の事例を調べてモデルイメージを頭に描くのが効率的で失敗しにくい。(Googleで「デスク環境 スタイル」などと検索。あるいはPinterestも使える)

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また、1日の4〜3分の1を過ごす寝床の環境は当然ながら重視したいが、デスクで仕事をすることが多いのであれば、デスク環境の整備も同様に重視したい。作業しても疲れにくい、集中できる空間に整える。

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全般において言えることだが、もちろん不要なモノはどんどん手放していく。気持ちのハリと利便性を損なわない範囲であれば、モノは少ないに越したことはない。ゴチャゴチャしていると心が乱されやすい。

生活のノイズ

日頃行っているルーティン。洗濯・掃除などの家事から、スーパーでの買い物、今日着る服選びやシャワーなど、様々だ。それらを最適化する。前項の実践の中で空間を見直しながら、もっと楽する方法はないか、もっと良い導線はないか、想像を巡らせる。

Amazon定期便の利用によって日用品購入の手間を減らす、モノを床に置かないよう工夫することによって掃除の手間を減らす、所有する服を絞ることで選ぶ手間を減らすなどといったものが例として挙げられる。

作業のノイズ

今取り組んでいる事務的な作業の多くは、もっと楽な、もっと速やかなやり方があるという前提に立つ。今後も継続的に発生するであろうタスクの中で不便さや泥臭さを感じたら、「もっと良い方法があるはず」と考えて代替手段を調べるクセをつけると、積もり積もってかなりの工数削減に繋がる。

これまでノイズではなかったものをノイズとして認識し、便利なツールや設定、使い方によってそれらをキャンセリングすることで、結果として作業を減らすことができる。

よく使うツールの便利な使い方や設定を、少しずつでも調べていくのがいいだろう。私の場合、iPhone・Windows PC・Googleの各種ツール(Gmail、Chrome、スプレッドシートetc)などがそれにあたる。

日頃Gmailを使っている人は試しに、このあたりの記事から良さそうな項目を実践してみてほしい。

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また、Chromeの拡張機能やPCのフリーソフトなど、今日から使える便利なものはどんどん調べて導入していく。

とはいえ何から手を付けていいか分からない人は、「Chrome拡張機能 おすすめ」「Windows フリーソフト おすすめ」「AIツール おすすめ」などと検索して、ヒントを得るのが最初の一歩として有用だ。このあたりはYouTubeでも色んなチャンネルで紹介されている。

「こういった作業をもっと楽にする方法を教えて」などと話題のChat-GPTに尋ねると、割と的を得た答えが返ってくるので推奨したい。

どんなツールや機能も、やはり動画だと価値や使い方を直感的に理解しやすいから、面倒な人はYouTubeで調べてみることを勧める。

デスクワークに関して述べたが、もちろんそれ以外についても言える。

タスクのノイズ

作業効率云々以前に、そもそもそのタスクは本当にやる価値があるのか?あるいはもっと楽にやる方法はないのか?考え直してみる。優先順位の低いものは思い切って除外する。案外、どうでもいい項目が多かったりする。

どんなことにだって本人にとって多少なりとも意味はある。しかし、意味の比重には大きな差がある。例えば私がブログ記事を書いたとして、些細な誤字を修正することにどれくらい意味があるだろうか。本を出すならともかく、意味が伝わればそれでいいのではないか。みたいな感じだ。

そして本当に価値のあるタスク、ToDoに目を向け、集中する。

ちなみにWordPress(ブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースのソフトウェアで、このブログもこれを用いて作っている)のプラグイン(拡張機能)であるJapanese Proofreading Previewを使えば誤字脱字などのチェックが簡単にできるらしい。(今知った)

スマホのノイズ

言うまでもないが、2023年現在、スマホは概ね60代くらいまでの多くの現代人にとって欠かせないアイテムとなっている。検索、予定管理、メッセージ、アラーム、経路案内、写真撮影、計算、読書、動画/音楽鑑賞など、何をするにもスマホは有用だから、もはや手放すのは難しい。そしてあまりに多くのことができるからこそ、ノイズも多くなってしまう。一日の多くを無為に費やすことになってしまいがちだ。スマホを使いこなしているように見えて、ただ依存しているだけだったりする。

そこで、そんな存在感の大きな代物であるスマホのノイズを減らすためにできることは大きく5つ。

アプリの使い方を見直す

よく時間を費やしがちなものとして挙げられるのは、SNS・ゲーム・YouTube。今や、あって当然の存在と化している。使いようによっては意味を見いだせるが、そうでもない使い方をしている人が大半だろう。

Twitter

流れてくるどうでもいい情報に意味を感じないのであれば、新しいアカウントを作って、欲しい情報だけ流れてくるようにする。

Instagram

特に、幸福度を下げる作用があると言われているInstagram。Twitterなど他のSNSやゲームも然り、人間の特性をひたすら研究した上で、依存するように作られていることもあり、依存しやすい。(例えばタイムライン更新時の音やタイムラグも、計算され尽くしている)

ここで、そもそもなぜ自分は他の誰かのストーリーや投稿を日常的に見ているのだろうかと、考え直してみてもいいだろう。自分の人生にどんな価値をもたらしていると言えるのだろうか。死の間際に、果たしてそれらは意味のある思い出として浮かび上がってくるだろうか。

私の場合、たまに良い情報が転がっているから、ちょくちょく見ていた。しかし、少なくとも私の人間関係においては、明らかにどうでもいい情報しか流れてこないアカウントがほとんどだった。だから、一部の「たまに当たりがある」アカウント以外は、気が付いたときにはミュートするようになった。

Facebook

Instagramと同様。私の場合、近年は開くことがあまりなかったが、Instagram然り、SNS経由での機会獲得は普通に姿勢次第で起こりうる。

そこで、Instagram同様に「どうでもいい投稿をする人の多くを都度ミュート」する。もし動向を追いたい人物がいるのであれば、定期的にその人の投稿だけ見に行けばいい。

投稿全般

SNSに何かを投稿したい場合はその目的を見直す。単に承認欲求を満たしたいだけ、誰かと馴れ合いたいだけなのであれば、そうやってインスタントにそうした欲求を満たそうとすることの自分にとっての意味を、見直してみてもいいかもしれない。

そして、意味がないかもしれないと思ったのであれば、一旦投稿をやめてみることを勧めたい。日常的に投稿していた人は、最初の方は投稿したい衝動に駆られることもあるかもしれない。その衝動を冷静に見つめてみる。

一度投稿すると、リアクションが気になってムダにアプリを開いてしまったりする。だから、頻度を減らすだけでも意味はある。

承認欲求はキリがない。インスタントに満たしていたら、その器に留まってしまう。器が満ちるからこそ、器は大きくなろうとするのだ。もっと高い次元で求めるか、そもそも承認欲求を薄れさせるかのどちらか選んだ方がいい。

アプリの使用を制限する

iPhoneなら設定アプリのスクリーンタイムから、どのアプリにどれくらいの時間を使ったかが表示される。どれだけの時間を費やしているのだろう。そしてそれだけの価値はあるのだろうか。改めて見直してみたいところだ。

また、アプリごとに一日の使用時間の上限を設定することができる。設定しても、自分で解除することができるから意味がないと思うかもしれない。しかしそれでも、「今日はもう◯分もこのアプリに時間を費やした」と自覚することができる。あるいは、誰か信頼できる人にパスワードを決めてもらうことで強制力を持たせることもできる。

ホーム画面を最適化する

必要なアプリやウィジェットを、然るべきポジションに配置する。よく使うアプリはすぐにアクセスできるようにする。細かい話だが、目的のアプリに到達するまでのムダな動作やストレスを日々積み重ねれば相当なものになる。

同時に、つい手を出しがちなアプリは非表示にするか、置き場所を変える。つい癖でほぼ無意識にそれらのアプリを開こうとしたとき、強制的に立ち止まることになり、依存状態の自分を自覚し、たしなめることができる。

通知をオフにする

一度集中が途切れると、また集中するには平均23分15秒ほどかかると色んなところで書かれている。しかし色々探したがソースとされる論文やインタビューにも一致した内容の記載はなく、真偽のほどは定かではない。

とはいえいずれにせよ、無意味なノイズで集中が途切れて、良いことなど一つもない。効率が落ちるし、集中できないメンタルが育ってしまう。というか既に多くの人はそうなってきている。

というわけで、不要な通知は設定アプリからオフにしまくる。不要なメールや企業アカウントはブロックする。そうやって都度間引いていく。

広告をオフにする

広告から発見・気付きを得たいなどの目的があるならともかく、多くの場合広告はノイズである。そこで、広告が表示されないブラウザアプリ「Brave」(iOSAndroid OS)などを使う。パソコンを使用しているなら、AdBlockなどのChrome拡張機能を使う。

人間関係のノイズ

色んな人と、多くの時間、関わればいいってもんでもない。

詳細はこちらの記事に譲る。

無意識のノイズ

現代人は昔の人に比べて集中力がないとされる。それはそうだろう。情報量が格段に増え、手軽にサクッと楽しめるコンテンツがあふれている。過度に通知に反応し、いや通知がなかろうが何かにつけてスマホに触れる。もはやその習慣が無意識にまで染み込んでしまっているのだ。精神依存状態とも言える。

そんな状態を解消し、意識を向けたい対象へのフォーカスを持続させられる精神を身に付ける、または回復させるには、日々の小さな積み重ねが重要だ。

例えば本を読んでいる最中にワケもなくふとスマホに手を伸ばしたくなったとき、一旦心の中で立ち止まってその現象を俯瞰的に見つめる。そして鼻から息を大きくゆっくり吸ってまた鼻からゆっくり吐き出すことを繰り返しながら、スマホを触りたいという(もはや無意識的な)欲求が薄れていくのを丁寧に待つ。そしてまた本に意識を戻す。色々模索した中で、これが一番手軽で効果があるように思う。

最初は難しくても、何度か続けるうちに慣れていく。そうやってスマホやデジタルへの精神依存を減らしていくことで、目の前の様々な物事にもっとフォーカスできるようになる。

総論

これらのノイズをキャンセリングするのは、つまりは何のためか。もっと大切なことにフォーカスするためだ。「時間は有限、人生は有効に」そんなことは自明であり、多くの人が頭では分かってはいることだろうが、自分の生活に具体的に落とし込むことができているかどうかは、また別の話だ。

もちろんムダも上等。人は合理的な生き物ではない。しかしムダも様々だ。本当にどうしようもないムダは、排除するに越したことはない。とはいえ、何を排除すればいいか分からないという場合もあるだろう。そんなときは、まずは引き算の発想で無差別的に削ぎ落としてみるのがいいかもしれない。それから、状況や気持ちに応じてまた足していけばいい。

ノイズが大きければ、音楽を心から味わうことはできない。これはあらゆる場面において言える。

2023/04/19

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