ポジティブには後から付いてこさせる

価値観

プラスの側面を見ようとする

汗をかくような蒸し暑い場所に身を置くのは基本的に好きではない。しかし、それ以上に汗をかくことになる空間であるサウナにはたまに足を運ぶ。

その後すぐに汗を洗い流せることが確定しているかどうかという違いは大きいかもしれないが、大抵の場合24時間以内に洗い流せるはずだ。

疑似サウナ体験をしているのだとでも見方を変えれば、多少は現状をポジティブに受け止めることができる。

同様に、雨が降る日をポジティブに受け取れる日は少ない。洗濯はできないし、出かけると濡れる。自転車にも乗りづらい。用事の内容によっては延期せざるを得なくなる。

しかし、地球上を幾重にも形を変えて循環した挙げ句に今この瞬間我が身に降り注ぐ雨にロマンを感じたり、汗を洗い流したり、室内の快適さを改めて噛み締めたり、楽しみにしていた予定がなくなった空虚な一日を素晴らしいものにしようとすることで人生の満足度を上げる訓練としての意義を感じたりと、色んな見方ができるわけである。

指を加えて傍観しつづけたところで現実は変わらないのだから、視点を変えて少しでもポジティブに捉えたほうが、時間を有効活用したり幸福度を上げたりする上では合理的だ。

全ての感情を大切にする

というのはまあ当たり前の話だが、注意すべきは、何でもかんでも最初からポジティブに捉えようとするのは違うのではないか?ということ。

本当に楽しみにしていた予定が雨で潰れたときには悲しみに浸るのもいいし、デートをドタキャンされたときは自分の取るに足りなさを悔しがればいい。(根っからの楽天的な人間でないのであれば)

最初からポジティブぶろうとするのは現実逃避とも言える。「楽しい」「面白い」「ワクワクする」といった明るい感情も、「辛い」「悲しい」「苦しい」「悔しい」といった暗い感情も、全てを大切にした方が、健全だ。無理に掻き消そうとしていると、次第に感覚が麻痺して自分を見失ってしまったり、認知的不協和に耐えきれなくなったりするだろう。

だから、悲しい感情を掻き消すのではなく、一旦受け止めた上で、切り替える。思い切り落ち込んで、なるべく素早く切り替える。

そんな感じが人間臭くてちょうどいいと私は思う。

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