【今が辛い人へ】100のパラレルワールドを想像しながら生きる

価値観

大学2年生のある日、ある親しい先輩が、就活にあたって自己分析する中で「自身の歩んできた大学生活に価値を感じられない」という結論に至り、数ヶ月に渡って激しく塞ぎ込んでいた。

そんな彼と話す中で、ふと思い付いて伝えた発想がある。

今この瞬間を起点とする、100個のパラレルワールドがあるとする。

それぞれの世界には、全く同じ歴史を持った自分が存在している。

人生とは、ここから他の99個の誰よりも素晴らしい人生を実現することを目指すゲームだ。

手前味噌ながら、何かで失敗したときはよくこれを思い出す。

例えば私自身、その後海外留学したときは、異言語でのコミュニケーションの難しさに何度も打ちひしがれたものだった。ここに来る前にもっと勉強しておけばと悔いた。

しかしそんなときは「ここから始まる世界が100個あったなら、今にメキメキと喋れるようになる世界線はもちろんいくつかあるはずだ。この瞬間しっかりやればいい」と思って奮起できた。

色々あって1ヶ月以上入院することになり、様々な予定のキャンセルと全く出歩けない不自由な環境を余儀なくされたときは、「同じように入院する羽目になった他の99個のパラレルワールドと比べて、自分のいるこの分岐こそを一番良い結果に持っていく」と考えてすぐ前を向き、そこで出来ることに注力した。

変えられない過去を悔やむのではなく、他人と自分を比べるのでもない。
「複数の自分と自分を比べる」ということだ。

同じ自分なのだから、もちろん能力は変わらない。
しかし、気の持ちようは、人生に対する態度は変えることができる。
今がどんな状況であれ、「今の自分がどう生きるか」ーその姿勢は自分自身で決めることができる

たとえ三日坊主になっても、この発想で、五日目からまたフレッシュな気持ちで始める。
物事が上手くいかなければ多少は落ち込むだろう。
しかし、しっかり自分と向き合ってミスの原因などの把握に謙虚に努めた上で、またすぐに前を向く。

全ての瞬間に無限の選択肢が存在する。その分岐は途方もなく拡がりつづけていく。
栄光の表彰台の上から絶望の死刑台の上までー大抵のことは起こり得る。

今は一見最悪の状況であっても、ここからの大逆転だってあるかもしれない。
これで良かったと微笑んで振り返ることのできる未来が待っているかもしれない。

ゲームは終わるまでどうなるか分からない。特にこの人生というゲームは。
ゲームオーバーは取り返しのつかない失敗をしたときはでなく、死ぬときだ。
これを読んでいるのなら、当然ながらまだ終わっていない。

今とても辛い人、苦しい人へ。
今この瞬間から始まる100のパラレルワールドで一番の人生を、この世界で目指してみないか。

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