「継続が習慣を作り、習慣が人格を作り、人格が人生を作る」的な言葉があるが、継続するのは難しい。そもそも最初の実行すら容易ではない。
継続の重要性は語るまでもない。しかし、私も頭では分かっていながらも、なかなか習慣化できずにいた。怠惰で怠慢な人間だ。
どうにかして継続しようと試行錯誤する中で、いくつかのコツに行き着いたお陰で、完璧とまではいかないまでも、以前に比べて遥かに継続力が身に付いた。
この記事では、自ら定めたルーティンを実行・継続するための、そうしたコツを列挙していく。
継続する理由を明確にする
当たり前のことを言うようだが、ここが自分の中で腹落ちしていなければ、エネルギー(意志の力)がついてこない。
習慣化してしまえばエネルギーがなくても慣性で続けられるが、少なくとも定着するまでエネルギーを持続できるほどの理由を、納得感を以て明確にしておく必要がある。
以下は主に、いかに継続のエネルギー(意思の必要量)をなくすかに関する内容になる。
大きな予定を入れない
習慣形成期には、イレギュラーなイベントが大きな障壁となりやすい。例えばせっかく早起きを習慣化しようとしても、開始3日後に飲み会が入って寝るのが遅くなり、起きるのも遅くなる、という具合に。
だから、定めた習慣の阻害要因を極力排除しておく。要は大きな予定をなるべく入れない。
最適な導線を用意する
例えば私の場合、風呂を出たあとに保湿をしてドライヤーで髪を乾かしてデンタルフロスをして歯磨きと舌磨きをしてリステリンでうがいしてサプリを飲んでストレッチするという一連の動作を定めている。
このとき、それらの何かをやるたびに動き回る必要があると、続けるのが面倒になるし、頭から飛んでスキップされてしまいやすい。
だから、それらをほぼ同じ空間に集約し、動きに極力ムダが生まれないようにしている。特定の空間に明確な役割を与え、その純度を上げていくというイメージだ。(ワンルームや1K在住者は元々そうなりやすい)
他にも例えば就寝体制に入る際にはPost-itにボールペンでメモをしてリップクリームを塗って目薬を差しているが、枕元の小さいボックスにそれらを集約しておくことで、脳死でも続けやすくしている。
紙を空間ごとに貼る
ルーティンに含まれる要素が多い場合は特に、何を定めたのかを忘れてしまいがちだ。ある程度慣れれば体が覚えて造作なくできるようになるが、定着するまではカンニングしやすい体制を作っておくのが楽だ。
部屋に貼る
ルーティンに関わる重要な空間に、ルーティンを書いた紙を貼っておく。スマホのメモだといちいち開くのが面倒であるし、紙であればいつでも目に入るので、私は紙にしている。定着させるにあたっては、いかに毎回の面倒さを減らしておくかが重要だ。
私の場合、枕元の壁(ベッドで横になっているときに自然に視界に入る位置)、風呂の壁、風呂から出たところにあるキッチン(電子レンジの扉)の3箇所に、各種配置しており、たまにアップデートしている。
スマホに貼る
私は予定を主にNotionで管理しており、翌日やることをその日のうちに整理している。しかし、一旦眠りに就いて朝起きると、その日何をしようとしていたかを色々忘れてしまっていたりする。なんとなく気怠ければ、何にも着手せずに過ごしてしまうということもよくあった。
そうした事態を防ぐための手段として、明日の朝やることとその日の主要な予定を、寝る前にPost-itにボールペンでササッと転記してスマホに貼っておくことにした。
アナログ化したのは、寝る前に自分の手を動かして書くという行為は記憶の定着に良さそうであるし、朝スマホを開いてNotionを確認するよりも、勝手に目に予定が入ってきてくれた方が楽だと思ったからだ。
朝からテンションを上げるために、その日楽しみな要素も盛り込んでおくのが好ましい。
簡易タスクリストを作っておく
朝から重いタスクをいきなりやると考えただけで気怠くなってくる。そこで、軽い気持ちでこなせるタスクを、複数用意しておく。もちろん、単発で終わるものでも、継続的に行うものでもいい。
そうしたタスクを日頃からリストアップしておき、寝る前までに翌日分を1~3つほど抽出する。そうすることで朝から波に乗りやすくなり、ルーティンも自ずと捗る。ルーティンを続けるには、ルーティン以外も続けやすくした方がいい。(タイヤと同じで、一つ欠ければ他にも支障が出る)
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