池袋で学生限定合コンとかいう苦痛度高めのイベントに参加してきた

愛/恋愛

2019年6月のある土曜日、大学の友人Nに誘われて、池袋で開催される学生限定合コンに参加してきた。

Nは過去に付き合った女性が1人いるものの、3回程のデートを経て1ヶ月ほどでフラれた。自ら合コンなどを度々主催して出会いを求めていたが何ら実ることなく、出会いに飢えていた。
とはいえ、学生限定合コンに参加できるのは学生のうちだけなので、一度行ってみてどんなものか見ておくか、的なノリが強かった。

そのイベントでは、男女はそれぞれ同性2人が1組となって参加しなければならない。サイトを見ると、参加人数は男女それぞれ20人と書いていた。参加費は男性が5500円、女性が3000円くらい。普通に高い。

主催しているイベント会社は、都内を中心に全国各地で合コンや街コンを開催しているらしい。事前にホームページを確認したが、作りが雑で若干怪しい感じであった。

当日13時、池袋の小さな雑居ビルの4階に向かう。

普通のバーであったが、照明は暗くはなかった。

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受付時にGoogleアンケートへの回答を求められる。年齢や学年、大学名のほか、アルバイトや就活などの関心に関する設問もあった。あとでメール配信などしてくるのだろう。面倒なので「特になし」を連発した。

受付後、女性はソファに座り、男性はパイプ椅子に座る。早速男女格差を見せつけられる。

メニューに記載された約10種類のドリンクからオーダー。未成年者は受付で渡される手首に赤いモールを巻かねばならず、アルコールの強要が発生しにくくなっている。

なお、男女は20:20という説明だったが、実際は10:10(5組:5組。各テーブル4人×5セット)で、スペース自体20:20が想定されたサイズではなかった。
友人曰く、開催前日に開催場所を知らせるメールが来たそうだ。人数が集まらなかったから狭い場所を取ったのだろう。
そこに文句をつけて割り引かせたろかと一瞬思ったが、前払いだったかつ面倒だったので何も言わなかった。

各テーブルで乾杯後、15分ほど交流の時間が設けられる。その後男性陣は席を立って横のテーブルにスライドし、また次の女性2人組と会話を始める。その繰り返しだった。

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各セッションでは終了3分前になると主催側から「手際よい移動のために、今のうちにLINE交換などをお済ませください」とアナウンスが入る。余計なお世話すぎてウザい。ほぼ形式的に2組とだけ繋がった。計5回のセッションが終わると、立席パーティ風に15分ほど自由に交流するフェーズに移行した。

なお、ドリンクは各自自由にオーダー(飲み放題)という形で、その他軽食(唐揚げやポテト、クッキー)もあったが少量であり、皆なかなか食べないので4割くらいは私が食べた。

参加者属性だが、女性は看護系や国際系の学部が多く、大学1-2年生がメイン。専門学生も1人いた。聞く限りでは皆東京や千葉など首都圏出身だった。また、いわゆるFラン大学が多かった。大学では動物園のような様子が展開されていると語る子もいた。

女性2人組の関係性は、バイトが同じ(1組)、中学が同じ(2組)、中高が同じ(2組)という内訳だった。こういうのには初めて参加すると皆言っていたが、真相は定かではない。とはいえイベントのクオリティと料金を考えると、リピートする人は少ないだろうと思う。

男性陣とはほぼ喋っていないので知る由もないが、女性らに尋ねたところ、男性は皆大学生で、2-4年生だった。東大生もいたらしい。

ファッションについては男女とも無難(まあそういうものか)で、自己主張弱そうな感じ。

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全体的に受け身な女性が多く、話を振らないと喋らないパターンが多かった(周りを見た感じもそう)。互いに興味を抱くことができれば苦ではないが、そうでなければただの接客みたいな感覚になってしまう。なぜ私はここで此奴らと話さねばいかんのだ?と思えてくる。途中から義務感さえ生まれていた。ソファとパイプ椅子が性差で分けられているのはもちろんのこと、ホストクラブと同じく席を移動するのは男性だけというバランスのおかしさにも違和感を抱いた。

男女ともにルックスはそこそこで、イケてる感じの人はあまりいなかった。まあイケてる人はこんなところに来ないだろう。偏差値46から57くらい。
※ただし分母は日本人の大学生世代とし、メイクの巧拙は考慮に入れない。なお、標準偏差10の正規分布とする。

会話内容は、大学で何を学んでいるか、サークルやバイトなどの無難な話で大抵終わる。テニスサークルが謎に多かった。他の男性陣とはどんな会話をしたのか尋ねると、やはり同じような内容だった。

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イベント終了後、友人Nと2人で飯を食べにいったが、二次会に行く人たちもいた模様。実際、男女2組で帰っていく人たちを見かけた。

本気の恋愛対象を探しにきている奴はいるのだろうか。お持ち帰り目当てで参加する人が結構いるかもしれない。バイトのサクラがいる可能性も十分にある。

なお、同日の別の時間帯に偶然にも池袋で同じ主催の学生限定合コンに参加していた別の友人は、半分くらいは沈黙という地獄を見たという。

彼が参加した会では大学院生もいたらしい

運営がもっと意匠を凝らしていればもっと良質なイベントにできるポテンシャルは感じた。個人的にはもう二度と行きたいとは思わないが、開催ハードルは低そうなので、学生のうちに主催側で小銭稼ぎするという関わり方なら面白いのではないかと思う。

2019.06.23

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