オニギリをよこせ
小中の同級生。「オニギリをよこせ」と狂ったように叫びながら、日常的に男子に襲いかかって股間のボールを握りつぶそうとする少年(当時小6)。執拗なのでウザがられていた。
小6の頃はともに学級委員を務めるなどする。下校時によく一緒に花の蜜を吸っていた。ある日の帰り道だったか、彼は「オニギリを狙う理由」を教えてくれた。
どうやらクラスでいじられていたある男子生徒を悪ガキグループから救済するために、真っ向から注意すると角が立つから、キ○ガイのフリをしてその場に突入してうやむやにするためにやりはじめたのだという。ええヤツやん。それがキャラとして定着した結果、攻める対象が広がったらしい。
中1のときに後ろから抱きついてきたのでそのまま廊下でプロレスごっこをしていたら鎖骨を折ってしまい、病院にお見舞いに行った際に北斗の拳の漫画を貸してあげたらやたらハマッていた。返してもらうのに時間を要した。
休憩中のブッダ
小中の同級生。よく休憩時間に屋上に続く階段の中腹で座禅を組んで仏像のポーズをしていた大人しい眼鏡のオタ系少年。顔は仏に似ている。小3のとき、確か席が隣になり、カービィ好き・お絵描き好きという共通点もあり仲良くなった。勉強がよくできたが、あまりやる気がなかった。
小3から中3にかけて頻繁に遊ぶ。かなりのゲーマーで、スマブラが強かった。漫画を多数所有。ドラゴンボールやワンピースやゲームなど色々貸してくれた。夜中に小さい明かりでそれらを読んでいたせいで視力が一気に悪くなった。
中学時代の彼は、休み時間はほぼ常に寝ていたので、ちょっかいを出して校内を逃げ回って遊んでいた。5人家族で血液型をコンプリートしており、血液型診断の本全4冊を学校に持ってきて貸し出ししていた。
中学卒業後は高等専門学校に進学するも2回留年。成人式では猫背状態で一人で座っていた。現在の状況は不明だが、プリントだけされた年賀状が今も毎年届く。
鬼デブヤンキー
小中の同級生。かなりの肥満体で、小学生にして体重70kgほどをマーク。小学時代は、マラソン大会では泣きながら最下位でゴールする彼に皆で拍手を送るのが慣例となっていた。
その体格と運動神経の悪さのために跳び箱1段すら跳べず、そのまま跳び箱の上で泣いたこともある。とにかく泣き虫で、鬼ごっこのたびに泣いていた。小5の合宿の肝試しでも号泣。
口の回りをよく舐め回していたため、いつも荒れていた。コーラが好きだった。
ある休日、別の友だちの家で3人でゲームをしていたら、ふざけて何度も電源をオフにしてきたので押し倒したら泣きながらキレて、その数時間前に近所の祭りの餅投げでゲットした大量の固い餅を外まで追いかけてきて投げつけてきた。
そんなヘタレキャレであった彼も、中3の春頃に罰ゲームで誰かに眉毛を剃られたあたりから、他の生徒の影響で粋がって煙草を吸うようになり、次第にヤンキー化していく。
県内有数のヤンキー高校に入ると、そのドッシリとした体格から「番長」と呼ばれるようになり、本人もその気になってパンチパーマの自撮りをFacebookのプロフィール画像にしていた。高1のとき、街の中心駅前のローソン前でヤンキー座りをしているのを見かけた。のちに高校を中退したと聞くが、詳しくは知らない。
典型的中二病
中学の同級生。私がサッカー部のメンバーと喧嘩?して追いかけていたときに何故か混ざってきて追いかけられようとしてきたことから仲良くなる。
中3の夏休み前にサンドバッグを貸してあげたところ、鍛錬の結果自信を付けたのか、夏休み後に「校内で俺が一番強いことを証明する」と唱えて同学年の男子たちにタイマン勝負をしかけはじめる。しかし誰も相手にしようとしなかった。
「勝負を受けなかった奴は俺より弱い」という独自ルールのもと、彼が彼の中で学内最強になりかけたところで私が勝負を受け、ある日の昼休みに自転車置き場で決闘し、1-1の引き分けに終わる。
中2の頃にSKTという謎のグループを結成しており、いつの間にかその一員と捉えられていた私は「番長」という肩書きを与えられ、校内で紛争が生じたときや、遠足先で他校のヤンキーたちが我が校のモヤシたちを次々とボコっていく事件が発生したときなど、治安維持のために駆り出されたりしていた。
スポーツ万能であり、何度も連続でバク転していた。高校時代は別種目でインターハイに出場し、スポーツ推薦で大学進学。桑田佳祐に似ている。
早熟の変態
小中高の同級生。ヒョロくて小柄な色白メガネ猫背少年。小2のとき、テントウムシをワルイージのような動きで興奮して笑いながら踏み潰す様子が確認されている。
幼少期より、車の下に犬の糞を仕掛けたり、下級生の育てるアサガオを石で潰したり、街中の選挙ポスターの目に穴を開けたのち破壊(←公職選挙法違反)するなど、陰ながら問題行動を起こしまくる。(いずれも本人談)
また、「オペを開始する」と甲高い声で叫び散らした上で他の奴が取り押さえた男子の服を脱がせ身体を弄りまくるなど、小3あたりにして既に高い変態性を示していた。なおその常連的に被害者または共犯者にはオニギリボーイも含まれる。
中学では卓球に精を出していた。高1時には同級生のメガネを奪ってレンズに指紋をつけまくってニヤニヤするという変態的行為が確認されている。
習字やピアノに秀で、勉強やゲームも得意。事情は複雑を極めるが、大便への関わりが強い。
理系の大学院を卒業後、大手企業で研究に従事。
敏捷かつ剛腕な変態
高校の同級生。モンゴル系の顔つきで、一見理知的で大人しい容貌とは裏腹に、ひとたび笑うと途端に実に変態的な雰囲気を醸し出す男。
小柄ながら相当の腕力を有し、その敏捷さを以て廊下を全力で駆け回る姿が高校内で日常的に目撃されていた。特に男子の股間やスリッパを好み、人のスリッパを奪っては逃げたり窓の外に投げたりということを繰り返しており、問題視されていた。なお、イケメンと言われるとキレる。
昔から医師を志しており、2浪して医学部に入った。漫画家を目指していた時期もある。
カリスマ変態メガネ
高校の同級生。M字ハゲのオタ系眼鏡。
高1の頃、休憩時はよく教室のカーテンに身を包み、顔だけ外に出しては「カーテンにくるまると落ち着く」などと言ってニヤニヤしていた。ただカーテンが好きなだけではなく、前述した他の変態たちによる襲撃を避けるためでもあったそうだが、もちろん防御力は皆無に近く、よく餌食にされていた。
授業のプレゼンの時間に興奮して体をフィギュアスケーターのように回転させながら舞台に飛び乗って派手に転倒するなど、様々な奇行が仇となり、弄られキャラとしてのスタイルを早期に確立。弄られているときに発する「アヒャヒャヒャヒャッ」という独特の甲高い笑い声に加え、変態性の滲み出る笑み、通称「カリスマイル」から、変態として認識されるように。
一方で、体育のソフトボールでピッチャーを務めた際は、ヒットを打った奴にキレて殴りかかるなどの理不尽すぎる一面も併せ持っていた。
しかし大学進学後にその変態性は鳴りを潜め、大企業に就職して真面目にやっているらしい。
気まぐれマン
高校の同級生。かなり色白。高2のときに英語に飽きてドイツ語の勉強を開始。高3になるとフランス語にシフトして、フランス語で大学受験に臨むという気まぐれさを発揮。
現役時は東大理科三類で足切り最低点でセンターを突破も不合格、一浪して京大農学部を受けて落ち、二浪して一橋大経済学部を受けて落ちるなど、仮面浪人しながら転々としたのちに、東大理科二類に落ち着く。しかし文転して法学部に進む。その後は法曹を志して法科大学院への進学を目指していたが、普通に就職していた。
絵に描いたようなガリ勉
高校の同級生。非常に大人しくて無口で、高1のときにクラスが同じだったが、ほぼ喋ったことがないし、彼が誰かと喋っている姿もほぼ見たことがない。あまりにミステリアスな存在であった。
高2の最初に実施された修学(?)旅行のフェリー内で皆が遊びに耽る中、一人部屋の隅で参考書を積み上げて勉強しまくる様子が目撃されている。高校3年進級時に中退後、消息不明。
マニアなヲタメガネ
大学の同期。中国生まれ中国育ちの眼鏡。常に帽子を被っていたがハゲてはいない。三ヵ国語を流暢に操る。
体育会に所属して活動する傍ら、長期休暇中に自衛隊の訓練に参加していたり、改造自転車で日本横断していたり、パソコンの解体や組み立てが得意で何台も所有していたり、本格的に女装しはじめたり、なかなかのツイ廃だったりと、不思議なオタクであった。
彼の様子を心配した上海在住の父親が、彼の友人に片っ端からFacebookの友達リクエストを送り、色んな人に絡んでいた。大学3年のときに私が他の友人と上海を旅行した際、彼の知らないところで彼の父と食事に行く、なんてこともあった。
大学院を経て大手外コンに就職。
白い生き物
大学時代の他学部の同期。中国生まれ中国育ち。圧倒的な肌の白さと灰色の瞳を有する。
鼻の先端に軟骨がなく、マシュマロのような感触を提供してくれる。その事実を知る者がその感触を求めてあまりに触りすぎたため、近付く指を敏捷に避ける能力を体得した。大学生なのに一軒家に住み、大きな車を所有。
冷蔵庫や扉に貼られたモナリザの磁石に向かって土下座を繰り返す、10cmはあろうかと思われる底の高い下駄で歩き回るなどの奇行が確認されている。
飛行機制作(鳥人間)や吹奏楽を嗜むなど、様々な活動に勤しみながら、研究者を目指している。ちなみに女性。
自己紹介男
大学時代の他学部の同期。哲学専攻であり、ゆえにラテン語やサンスクリット語を含む7ヵ国語を学びながら現象学など色々研究していた。ドイツに短期留学などしていた。
持病により高校を中退して5年の自宅療養を経て入学。ゆえに入学してしばらくは人間への興味が強く、100人を超える学科の同期全員に対して自己紹介を実行、「自己紹介男」として認知されていた。その後なんだか虚無に至っていた。
ハチ公前ボランティア爺
週3ペースで渋谷ハチ公前に出没し、記念撮影をしようとする観光客に話しかけて撮影してあげるという謎のボランティアを3年以上、完全に個人で実施している80歳の老人男性。
渋谷駅前で人生相談をしていたときに彼と絡むことになった。フットワークが軽く、宗教団体だろうが何だろうが色んな人に気さくに話しかける。また、浮気をしている可能性のある1歳年上の奥さんの存在など、意外性には事欠かない。
路上パフォーマー爺
ど派手で奇妙な衣装に身を包み、変則的な動きをしながら演歌やJ-POPを歌ったり喋ったりする60代男性。
60代男性。最初は教室に40人くらいいたのに、最終的に4人しか残らなかったドキュメンタリー映像制作の授業にて、インタビュー対象を決める必要があったがなかなか見つからなかった。
1人都内に赴いたついでに面白い人を見つけて突撃インタビューしようと思い、池袋駅や新宿駅を何周も歩いていたときに、新宿駅東口付近で彼を発見した。
路上パフォーマンスは週に1回実施。活動範囲は渋谷・新宿・池袋あたり。路上パフォーマンス動画はYouTubeにアップしている。独自の世界観から成る奇妙なホームページも時折更新している。
八王子から池袋のダンススクールに通う。ダンスは定年退職後に始めたという。パフォーマンスの強烈さの割に、話してみると案外普通の人。ただ、滑舌が悪く7割くらいしか聞き取れない。
なお、彼に許可を得て、その直後の渋谷でのパフォーマンスに同行・取材し、吉野屋でインタビューまで実施したが、のちに彼が練習中に軽く怪我してしまったため、追加取材が叶わず企画はボツになった。
2018.04? 執筆
2023.07 追記等
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