行ったり来たり

雑記

調子の良いときは夢を見て
「ここではないどこか」を求めて

今あるものを捨ててでもいいからと
どこまでも遠くを目指そうとする

調子の悪いときは怖じ気づいて
今あるものに目を遣って身を寄せて

失いたくない気持ちを強めて
大切にしようとする

強気でいられるときは意識しないのに
失敗したり恥ずかしい思いをしたりしたら
「帰ってくる場所」が欲しくなる
辛いときほど、恋人や友達や家族に会いたくなる

いわば、居心地の良い、ぬるま湯

でも、ぬるま湯は必要な存在
自己が揺らぐから、その揺らぎをどうにかするために

心が落ち着ける場所や
自己が肯定される人や空間であったりを
求めるのだと思う

今は若いから
強気に調子よく
「ここではないどこか」を求めて
遠くを目指したい

熱湯にだって氷水にだって
怖じけることなく突っ込んでいきたい

可能性が開けているから
選択肢が多いから
そう思うのだろう

筋細胞が神経細胞になることができないように
歳を取って何かになる一方で
何かになる可能性が閉ざされてしまったならば
諦めも付くのかもしれないけれど

でも今はまだまだ若いから
たまに落ち込んだりしたときは
自分の半径数メートルに意識が戻って
それからまた遠くを目指していくのだろう

熱湯・氷水とぬるま湯を、行ったり来たり
人生はその繰り返しなのかな、と思う

2017.10

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