AIやメタバースによって変容する未来に関する予測の走り書き集

雑記

AIやメタバースなどのテクノロジーによって今後こうなるだろうという個人的な断片的記述を集めた。

これからのコンテンツはメッセージ/ストーリーがますます重要になる

AIの活用によって、より多くの人がより手軽にコンテンツを作れるようになる。

だからコンテンツ作りよりもメッセージ作りやストーリー作りの方が遥かに重要になる。

享受することに飽きて生産側に回る人たちが増える

一部の人間とAIの百人力の働きによって、多くの人は働かなくても生きていけるようになる。そして、これまで仕事に費やしていた時間やエネルギーを、もっと趣味や娯楽に費やすようになる。

ただ享受するだけでは物足りなくなって発信側に回る人間が増え、AIの力も借りながらさらに多様な文化やエンタメが大量生産されることになるかもしれない。

とはいえ享受する側の人数は限られているのだから、供給が需要を上回り、競争は激しくなり、カルチャーやエンタメはさらに細分化・小粒化していく。発信側に参入するハードルは下がっても、競争に打ち勝つ(パイを取る)ハードルは非常に高くなるわけだ。

だから、ツールは変われど、才能を露出できる人口比率はそこまで変わらないかもしれない。

アイディアを出す能力はどんどん評価されなくなる

今後は今以上に、アイディアを出す能力よりも、アイディアそのものが評価されるようになるし、それを行動に移せるかどうかこそが重要になる。

どんな面白い記事を書いても、AIに書かせたのかなという可能性はあらゆる人の脳裏によぎる。 そしてもはやそれが自然の現象となり、誰がどう作ったかなど気にされず、ただ純粋に事象そのものを味わうことへのフォーカスが強まるだろう。

仮想世界との棲み分けが進む

外見を始めとするコンプレックスの根強い人々や、現実の苦痛の多い、あるいは変わり映えのない日々に喜びを感じられなくなった人々は、メタバース空間での時間を優先すべき居処とするようになり、棲み分けがなされていく。入浴と睡眠のとき以外はメタバース空間で過ごし、最終的には入浴中も睡眠中もメタバース空間で過ごせるようになる。

街から人が、人口減少以上の勢いで減る。外国人観光客はどんどん入ってくるので、街で見かける人間に占める外国人の割合が上昇する。また、都市で生活する意味の希薄化と金銭的余裕の確保を理由とした地方移住や海外移住が進む。それによって都会の快適さが増し、再評価される。

交通網が大幅に合理化される

運転は自動化され、無人タクシーが街のあちこちに待機し、走行距離や燃費の観点から全体最適ルートを巡るように各トラックに振り分けられた荷物は最適なルートを通って街を巡り、配達員が労力をかけるのはラスト10フィートになる。

大都市中心部の特定区域内と高速道路は自動運転が義務付けられ、統制された交通網は渋滞を発生させなくなる。

交通事故は自転車や電動キックボード起因が中心となるが、自転車も形を変えて自動化が進み、安全性が高まり、交通事故件数は大幅に減る。

反動で、五感を通したダイレクトな体験の価値が高まる

メタバースが社会に浸透し、誰もがバーチャル空間で過ごすのを日常としはじめるなど、デジタル世界は年々拡張していく。その一方で、リアルな体験の価値が改めて見出され、世界旅行やアウトドア、五感で味わう刺激を求めるムーブが高まっていく。自然そのもの、地球そのものとダイレクトに関係を持ちたい欲求が高まり(コロナ禍を通じて既にその流れは来ているが)、冒険家やアウトドア界隈の有力者の影響力が高まる。

また、身体性への追究の中でドラッグへの関心が高まって多くの人が幻覚剤などに触れ、人類社会や地球に関する思想を深めていく。特に、大麻とマジックマッシュルームは人気の嗜好品となる。

ベーシックインカムが始まる

様々な職業がAIや機械に代替され、生きるための戦場を失う。失業者が徐々に増え始め、居場所を失いホームレス化する人々が報道され、議論を呼ぶ。

行政の支援を拡充すべきという声が高まり、生活安定費などというニュアンスの費目が税金から捻出されるようになり、生活保護費はそれに吸収され、(一定額以上の所得者を除いて)その者の一定期間内(数ヶ月とか)の収入に応じて支給されるベーシックインカムとして機能するようになる。

どんな形であれ生きること自体はできるようになるのでニートが量産され、少し贅沢したい人は一時的に労働に従事する。一部のプロフェッショナルに富が集中し、税率は上がる。

経済的に自由に強欲に生きたければ、社会に対して何らかの価値を発揮することがますます求められる。(そしてその手段はどんどん変容していく)

身体拡張

あまり噛まなくても食べやすい加工食品の普及で顎の力は一昔前に比べて弱まってきている。歩かずに済む車や自転車の普及や在宅ワークの浸透で脚の力の平均値は弱まってきている。
キーボード入力の一般化で文字を手で書く機会が減ることで、書ける漢字の数も減ってきている。しかし一方で栄養/トレーニング技術の向上により、上位層の絶対レベルは上がっている。

AIの普及で、粘り強く考える能力の平均値は下がる。しかし一方で今の20-30代は思考力のベースを持ちつつAIを吸収・活用するので、能力に翳りを見せる40代や、適応能力が大きく下がる50代、AIに思考を委ねる習慣を身に付けてしまった10代以下に比べて活躍する個体の発生率が高くなるかもしれない。

身体頭脳の拡張で、人の能力は低下するかもしれないが、結果として得られるパフォーマンスは大きくなってきた。それは、文字の発明も、道具の発明も、計算機もインターネットもChat-GPTも然り。今に始まった話ではないし、過敏に反応することでもない。

人の想像力を膨らませる力すらも、AIが優位になることによって次第に萎んでゆく。しかしそれは、人が従来為し得なかったレベルでの想像を可能にするからだ。

テクノロジーは、「人類がそれなしに発揮できる能力」を越えて意味を持つ。そしてその能力は、人類が得られる結果の平均値と最大値を向上させ、人類をさらに高次のステージへと導く。それと引き換えに、人類は弱くなっていく。

宇宙において、人類ほどまで栄えすぎた生物は、そうやって個としての能力を薄れさせ、肉体面においても精神面においても、本来の能力値を下げていくという運命を辿っていったのかもしれない。しかし、それすらテクノロジーの力でカバーするのかもしれない。

教育担当としてのAI

教育機関において、一人一人のパーソナリティに合ったAIパートナーが用意される。長期記憶を有するAIパートナーが、道を外れないようにサポートしてくれたり、才能を把握して良き相談相手になってくれたりする中で、互いに深い関係を築くことになる。感情パロメータが直感的に分かるように可視化されたり(色や模様など)、好みの見た目にカスタマイズしてVR・AR空間上で会話することもできる。

会話相手とのしてのAI

パラメータを細部に渡り設定することで、各人にとって都合の良い人格のAIを作り出せる。それによって人を都合よく自然に操作、さらには洗脳もできるため、実際にいくつかの事件が起きる。

裁判にもAIが導入される

事実として確立した信頼性の高い膨大なデータベースに基づいて、AIがカウンセラーや弁護士のような複雑な対人仕事をこなせるようになる。法廷では、意図的に人格や思考体系を振り分けた複数のAI裁判官も、人間の裁判官と並んで審判に参加するようになる。しかし最終決断は人間が行いつづける。いくつかの国では、AI裁判官が最終結論を下すようになる。

AI世代

10代以下は、デジタルネイティブと呼ばれた20代以降とは異なる思考様式によって社会にインパクトを生み出すようになり、AI世代と呼ばれるようになる。

リベラルアーツの流行

仕事をせずに済むようになり余暇が主体になった人たちの中には、日々娯楽に興じる者たちも多いだろうが、一定以上の教育レベルの者を中心に「今ここにいる自分とは何者なのか。どこから来て、どこへ行くのか」について強い関心を抱きはじめる。結果、歴史探究が流行り、リベラルアーツが流行る。実学は庶民には重視されなくなる。

メタバース上のマッチング

メタバースがユーザー同士の共通点や希望をもとにしたマッチングサービス(個対個〜コミュニティ)の機能をも果たすようになる。

趣味や出身地などが一緒の人を探せるようになり、アバター同士で会話できる。現実でも会いたい派と、会わない派が明確に分かれる。ハナから実名でマッチングできる、より安心感の高いサービスも登場する。このようなマッチングは普遍化する。

また、VRに没入しながらのセックスが若者の間で流行る。

コメント

タイトルとURLをコピーしました